4月2日
昨日とはうってかわっての快晴。
腹立たしさを覚えるニュースが目に入り怒りをおぼえつつ、台所で水を飲んだ。
ねこがカウンターにあがって、わたしの腕にちいさなあたまをぐりぐりと押し付けては鼻やのどを盛大にならしているのをみて、すこしばかり気持ちが落ち着く。ねこはかわいい。
夜、ねこはリビング、わたしは寝室で、と別々に寝ているから、毎朝、起きていくだけでねこから大歓迎の儀式を受けるのである。
出勤し、昼食後、ブルートゥース対応のイヤホンが見当たらないことに気づく。幸い同僚がひろってくれてすぐに手元に戻ったが、やっぱりねえ、という気持ちがわき上がる。
というのも、私はものを「失くす、落とす、忘れる」を子どものころからずっとやってきているので、こういった類のものは十中八九「失くす、落とす、忘れる」のだ。
このイヤホンは3月半ばに購入したばかりで、家人から3月いっぱいくらいは持っていられるのではないかと言われていた。4月に入り、ちょっとした「勝ち」気分を味わっていたというのに。
帰路、途中下車し、閑散とした街で真っ白いワンピースを買った。がっさりとした大ぶりなシルエットで丈が長く、なんとなく天使めいている。こういう素敵なものでも買わないと気が滅入ってやっていられないのである。
今日は4月2日、清志郎の誕生日だった。たまに、まだ生きているような気がする。