4月16日

昔からよく寝る子として生きてきたが、このところ、腹が立ったり不安になってよく眠れない日がある。良くない。

夕飯を食べながら『ロックが壊したベルリンの壁』というドキュメンタリ番組を観た。デヴィッド・ボウイが、西ドイツで東ドイツ側にスピーカーを向けて歌ったり、ブルース・スプリングスティーンが、東ドイツで何万人もの聴衆を前にコンサートをしたことが、ベルリンの壁崩壊へとつながっていったというエピソードが語られていた。この話はロックファンには有名で、わたしも高校生の頃に雑誌で読んだり、コンサートの模様を映像を観てたいへん感動したものだった。ひさびさに観て、やはり泣きそうになるほど感動したし、わたしがロックから学んで血肉にしてきたのはこういうことなのだと思った。

政治的スタンスや社会に対する意見はひとそれぞれだろうし、それを表明するもしないも自由だ。ただ、わたしは、おかしいことには怒らなくてはいけない、声をあげなくてはならないし、立ち上がらなくてはいけないと、好きなミュージシャンたちから教えてもらったから、これまでもこれからも、そうしてなんとかやっていくしかない。